渡嘉敷島日記(宿とマリン全般)

2024年夏の出会いが　スタートします。

先程アドバイスを求められた事で　私達の現実を少しお話致します。

沖縄に住みたい、オーナーになりたい、土地が欲しい。最近、同じような質問を受けるようになりました。

先程は「40人位　泊まれるペンションの運営をしたいけど、渡嘉敷島の土地は何処か空いていませんか？」と御質問を受けました。

まだ小さな2人のお子様と奥様と　一緒に運営されたいそうです。

予算はお幾らを考えていらっしゃいますか？（大切な事です）

瞳を輝かせて力強く「１億」と仰いました。

近年建設は高騰しています。更に沖縄は台風対策の為、全てコンクリート建設です。

そして、離島の建築費は那覇の2倍かかる事を知ってください。
他に工事員さんの宿泊場所と3食も準備しなくてはいけません。今は1名１室の時代です。

予定の3倍は軽く越すと思います。

近年中古物件が出ていますが、用心されてくださいね。

余程綺麗に手入れされた物件でない限り修繕、リニューアルの手直しは新設より予算が出ます。

40名収容となるとバスと荷物車も準備しなくてはいけません。
是非、マイクロバスの価格をお調べください。

一年通して離島は　台風や時化で　船が度々欠航します。宿泊稼働率も鑑みてくださいね。

電化製品、クーラーの室外機等は持って3年、車もたった3年でどう手入れしても錆びます。
潮風は物品には脅威です。

また働き手の確保として、1人１室の準備、3食付の雇用費もかかります。

宿のお仕事は　朝食、昼食、夕食、掃除、洗濯、送迎、受付、経理、プライベート時間は限られます。

私の更新は　送迎時の待ち時間に書き溜める、ギャル系早打ちです。

常に電話は転送にしているので　隙間がありません。

企業は人なり。言葉に頷けたのは10年前迄。人が長く働いてくれて一緒の心音を持ち　業務を考えてくださる時代でした。

現在は短期型で賃金も高騰中です。

かきいれ時の夏場の計算は、月の半分で見積もります。船の欠航と台風後の修繕が待っているからです。

奥様が現状を知って　汗を流せるか、お子様との時間がどうなるか。

仕事に命をかけれるぐらいの意思。人が好き。猛暑で外の対応もできる事。

建物が大きいと閑散期は正直　維持管理費で赤字です。

海が心底好き。人が好き。汗を流すのが好き。体力が余っている。粘り強い人。骨を埋める覚悟で引越しできる人。

時代はロボット化に向かっていますので、将来どうなるのか分かりませんね。早くー進化して〜。ヘルプ

めちゃくちゃ楽しいのは、冬期。シマンチュ交流です。

でーも、行事は沢山あります。力を合わせて乗り越える結束力が大切です。

私の場合、昔は泣きながら我武者羅に進んできました。大切なものを犠牲にしています。子供達との関わりです。

昔へタイムスリップするなら　子供達にもっと時間を作ってあげたかったのが人生の心残り、と過去形。

大手の資本とは違う現実です。サラリーマンがどれ程良いか、隣の芝生ですよ。

経営者にお休みなんて皆無です。
島は物流が不便、物価は高く、都会より離島は更に高いのです。

電気屋さんも車屋さんもありません。出張経費付きです。

何故できるのか？お金で買えないもの　沖縄あるあるが理解でき　汗を流す事に生き甲斐を持っているからです。

島が好きで、お互いに助け合うユイマール心、この価値が分かる人は、適任です。

忍耐と根性。古いけど体力がなければ続きません。

コストの現実をお話すると引かれますが、勢いで失敗されないように恥を忍んでお伝えしました。